前々から読みたい、視聴したいと思っていた奇書の世界史の文庫本を手に入れたので読んでみた。
以下は感想にも満たないメモ
メモついでに動画を確認しやすいようにリンクを貼る。
- 魔女に与える鉄槌
- 台湾記
- ヴォイニッチ手稿
- 野球と其の害毒
- 穏健なる提案
- 天体の回転について
- 非現実の王国にて
- フラーレンによる52Kでの超伝導
- 軟膏を拭うスポンジ そのスポンジを絞り上げる
- 物の本質について
- サンゴルスキーの「ルバイヤート」
- 椿井文書
- ビリティスの歌
- 月世界旅行
魔女に与える鉄槌
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魔女狩りについて聞くと思いだすのはハリーポッターにあった記述。本物の魔女が捕まるわけがない。そしてスリルを味わうためにわざと捕まるやつらはいた、そして火あぶりでも楽しんで途中で逃げ出したという内容だ。
ハリーポッターの世界並みに魔法が使えたら捕まるはずないのは当然だ。魔女という性質のものあるいは魔法がハリーポッターの世界くらい優れていればある意味起きない悲劇だったのだろうか。魔女って本来?実際?はもう少し薬草学とかにたけてる人ってイメージだ。火あぶりから逃れられるわけがない。
あとセイラム魔女裁判のことも思いだす。聞いただけで恐ろしい話だ。人間というものに恐怖を覚える。
ja.wikipedia.org
台湾記
ヴォイニッチ手稿
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ヴォイニッチ手稿はYale大学にあり、画像が無料で公開されているので見ることができる。奇妙な植物など見ていて面白いものだ。
1 results for "Beinecke MS 408" - Yale University Library Search Results
表題の本、および動画が参照している「ヴォイニッチ写本の謎」という本を読んでみたい。
解説にあるようにあるように万能薬「シナピスの水」のレシピだろうが、だれかが面白半分で作っただろうがどちらにしても面白い。
穏健なる提案
天体の回転について
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地球の回転についてここ数年で話題になったこと言えば「チ。」ではないか。
少し前に全巻購入して読んでしまった。この感想についてもいつか読まなければ。
こうした内容を聞くといつも思うのが「巨人の肩にたつ」ということ。今までの多くの先人の成果のおかげで遠くを望むことができるのだ。少しでも巨人の背を伸ばす人間でありたい。
非現実の王国にて
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ヘンリーダーガーやアウトサイダーアートには少し以前から興味があって本を持っていただが、引っ越した際に手放していた。再びほしくなってAmazonで調べると驚くほど値上がりしている。
ところでヘンリーダーガーを知ったころ、物語風の絵というのもが面白いのではないかと思って一枚の大きなボードに物語調の絵を描いた。学祭で展示したら結構好評だったのだが、あの絵はどうしただろうか。
フラーレンによる52Kでの超伝導
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ヤン・ヘンドリック・シェーンは大学時代の先生と同年代らしく、分野が違うもののその時の空気感を教えてもらったものだ。
毎週のようにNatureやSienceの論文がでてくるというのは、一生に一度も掲載できない人が多いのに天才はいるものだと思ってしまいそうである。
こういった科学の不正の問題は難しいが、現代のLetter論文がもてはやされるのも少しどうかと思うところもある。Full paperならば不正が防げるということはないのだが、Letter論文に書いてある内容だけでは見抜くことが難しいという部分はあるだろう。ただ、書くのも大変だし、査読する方も大変だ。科学の進展のスピードを思えばLetter論文が多い現代の事情は仕方がない部分はあるだろう。
ja.wikipedia.org
この文を書いているとRanga Dias氏の2020年の室温超伝導に関する論文を捏造だと公式に認めたという記事がおススメにのっていた。
https://engineer.fabcross.jp/archeive/240510_physicist-faked.htmlengineer.fabcross.jp
wikipediaにも不正行為に関する記載がある。
Ranga P. Dias - Wikipedia
軟膏を拭うスポンジ そのスポンジを絞り上げる
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武器軟膏という概念そのものがそもそも面白い。人間不思議なものを考え付くものだ。ただ、これが、一般的な軟膏がしょぼすぎたために効果があると考えられていたというのも人間の面白さがつまっている。人間なにかをしたらその効果を求めてしまうものだ。統計的な結果だけを追い求めていると現代でも容易にこのミスを犯すだろう。
ja.wikipedia.org
傷口と武器は離れているのに効果を及ぼすというのは奇妙な話がうけいれにくいのが本来の人情である。この話を思うと電磁気学におけるポテンシャルの概念を思いだす。
電磁気力は空間を隔てて相互作用するので当時の物理学者からは受け入れがたかった。(人間が指で押すような力の作用も結局は電磁気力なのだが・・・。)そこで物理学者は近接相互用で電磁気力を考えるためにポテンシャルの概念を導入したという話だ。
物の本質について
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物の本質についての著者のルクレティウス(ルクレティウス - Wikipedia)がエピクロス(エピクロス - Wikipedia)の哲学を紹介する形の書物らしい。ルクレティウスとエピクロスがそもそも200年くらいは離れているようだ。
本書は種々あるエピクロスの主張のうち原子論の部分に特に注目している。エピクロスの原子論はデモクリトス(デモクリトス - Wikipedia)によるところが大きいらしい。デモクリトスはエピクロスからさらに100年近くさかのぼる。さらにデモクリトスは師のレウキッポス(レウキッポス - Wikipedia)が創始した原子論を受け継いでいるようだ。なのでレウキッポスはさらにデモクリトスから一世代上である。
近代的な原子論になるとドルトン(ジョン・ドルトン - Wikipedia)の原子論を待つことになる。
レウキッポスは紀元前430年くらいに活躍している。ドルトンは紀元後1800年くらいなので驚くべきことに2200年の隔世があることになる。もちろんドルトンの主張内容とレウキッポスの主張が全く同じなわけではないし、デカルトをはじめとする近代的な科学方法論ができていることは無視してはならないとは思う。しかし、論理的な思考を元に原子論を生み出しているのは驚嘆に値するだろう。
奇書の世界史にはデモクリトスがアリストテレス(アリストテレス - Wikipedia)やプラトン(プラトン - Wikipedia)に比べて知名度が低い理由を解説している。これもまた面白い。
それはキリスト教の影響で多数あったデモクリトスの著作が異端として焼かれてしまっているということらしい。
アリストテレスの著作は12世紀ルネサンス(12世紀ルネサンス)の時代にイスラム圏からキリスト圏に逆輸入された。このとき、スコラ派(スコラ学 - Wikipedia スコラ学(哲学))が聖書と古代ギリシャの融和をはかろうとした。その集大成がトマス・アクィナス(トマス・アクィナス - Wikipedia)。
エピクロス派をエピキュリアンというようだが、それが現在では快楽主義という意味になっているのもキリスト教の影響とのことらしい。
kotobank.jp
この章の最後にあった文章はまったくもって同意である。
科学の世界でもイノベーションやブレイクスルーというのは一見関わりのない2つの領域同士を結び付けることによって起こります。
イノベーションやブレイクスルーほど劇的で人類史に残るものでなくとも、多くの新しいものはこれで生み出せる気がする。なので偶然を用いて二つのものを合わせる。説くあるものだとランダムに単語を組み合わせるなんかはアイデアを出すうえで重要なプロセスだと思うのだ。



