があらんどう

伽藍洞です。

そろそろ土用の丑だから鰻の話をしておこう

土用の丑だから鰻の話をしておこう。

とは言っても平賀源内が云々だとか土用ってのはそもそもだとかそんな話をしたいわけではない。

最近食った鰻が美味かったという話をするだけだ。

 

土用の丑にかこつけて美味い鰻が食えればいいじゃあない。

 

鶯谷 根ぎし 宮川

上野公園の西洋美術館に行った帰りによった蒲焼割烹。訪れた日がたまたま朝顔祭りだったために朝顔まつり帰りの団体さんが2階に入ったようである。そのわりに私はスムーズに一階の席に通された。

 

蒲焼割烹 根ぎし 宮川 - 創業80年超、根岸の街で。伝統の味を受け継ぐうなぎ専門店

 

コースなんかもあるようだが、この日は4000円のうな重とうまきを注文した。

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うなぎのタレ味はあっさり目。焼き加減もふんわり。サクサク食べれてしまう。タレがあっさりなのでうなぎの身のうま味を強く感じる。よく噛むと身のうまみがより強く感じた。

うなぎももちろん美味しかったのだが、それ以上に驚いたのがうまきの美味しさ。甘くとろりと焼き上げられた卵の中にかなり大きめのうなぎが入っている。あまい味付けが口中にひろがる。いままで食べたうまきの中で間違いなく一番うまいうまきであった。

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川越 傳米

二件目は川越の 傳米で食べたうな玉丼。

 

川越に遊びに行った際に昼食をどうしようかと悩んでいると鰻屋がたくさんあるためにすっかりうなぎの口になってしまって入ったお店。

店前でうなぎ串を売っていたので多くの人はそれを食べていた。連休ということもあり店内も少し混んでいたが、ちょっと待って入店。どれにしようかと迷って選んだ注文がうな玉丼であった。

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卵でふんわり包まれたうなぎが優しい一品であった。

 

名古屋 京うな和本店 名古屋駅

三軒目はもう一年以上前の2023年のゴールデンウィークに名古屋にいったときのうな重

名古屋に来たんだからうなぎは食べたいよね。ひつまぶしも捨てがたいと思いながら有名店に行こうとするも混雑してなかなか入れない。

ホテルの近くにあったあのお店に行こうと入ったのが京うな和本店。

 

 

 

確実に入るために少し夕飯には早い時間に行ったのだがそれでも店内は混んでいた。

頼んだのはうな重ときも焼き。

名古屋のうなぎよろしくカリカリに焼かれた表面が香ばしい。身の厚いうなぎと濃いめのタレにご飯がすすむ。

うなぎも美味しかったのだが、それにもまして数量限定のきも焼きがたまらない。鰻屋に行ったらきも串を頼む人にはオススメだ。

 

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博多 吉塚うなぎ屋

2022年春に博多に行ったときに食べたのが吉塚うなぎ屋のうな重だ。

https://yoshizukaunagi.com/

 

福岡のうなぎは変わっていて蒸すらしい。ふんわり柔らかでタレが別皿になっているので好きに濃くして食べられる。夢中で食べてしまう美味しさであった。

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吉祥寺 うな鐵

写真の日付をみたら2017年であった。吉祥寺によく行ってた際にいつか行きたいと思っていた鰻屋

同僚から彼女と土用の丑にうなぎを食べに行った話を聞いて矢も盾もたまらず一人でいった記憶である。

思えばこの鰻を食べた一年後から大阪に6年くらい住んでいたにも関わらず大阪のお店でうなぎを食べなかった。いつか行きたいと思っていた西中島南方鰻屋さんもあったのにも関わらず。

 

 

うなとと

お金のない大学生時代はうなととにお世話になっていた。最初は五百円でうなぎが食べられるなんて信じられずに半信半疑でお店に入ったものである。

そう頻繁に食べなかったが、うなぎを食べるとなったらうなととだった時期がしばらくあった。

 

 

うなぎの思い出

思えば実家では、土用の丑に必ずうなぎを食べていた。そもそも家族、主に祖母がそういう時期のもの、縁起物に敏感だったためであろう。実家の裏の家がうなぎの取り扱う商売をなさっていたのでそこからうなぎを毎年買うのが常であった。しかし、毎回量が少ないのでうなぎとは高いものだと思ったものだ。しかもなぜか実家では白焼きを買って自分たちでタレを作って食べていた。小さい私には格別おいしいというものではなくハンバーグとか唐揚げの方が好きであった。

しかし、私のうなぎ感が変わる出来事があった。というのは父が吉田うなぎを出すお店に連れて行ってくれたのだ。現在は知らないが、当時は養殖うなぎといえば吉田というイメージが強かった。初めてお店で鰻屋で食べたうな重は感激ものであった。名探偵コナンの元太の気持ちを深く理解した瞬間ともいえよう。うな重もよかったのだが、それと同等に感動したのは肝吸いであった。初めて見たときは肝をお吸い物にするとは業の深い食べ物だと驚いたが、自身の見識の浅さに二度驚いた。

 

上で大阪にいた6年間はうなぎを食べなかったと書いたが、それはお店では食べていなかっただけで家では食べていた。スーパーで買った大ぶりの中国産をうなぎを買って食べていたのだ。スーパーのうなぎを食べるきっかけは漫画、その「おこだわり」俺にもくれよ!の中国うなぎの男の回を見てからである。元々ついているタレを洗い流してグリルで焼いて(なかったのでフライパンで焼いた)タレをかけるて食べると思いのほか満足感がある。満足感を通り越してやや胃もたれするくらいだ。